女性研究者採用補助金

鶏が先か卵が先か:女性研究者採用について - 発声練習

女性研究者採用したら文科省が6百万円補助金くれる制度ができるのね。

この悪循環をなくすための一つの方法は、その分野で活躍している女性を増やし認識を変えること。この観点でいえば、女性研究者のポストを用意し、女性研究者を増やすのは悪くない手だと思う。これは、短期的には男性のアカデミックポスト希望者にとって逆差別として働くが、必要悪だと思う。

これはその通りなんだろうなぁ。「鶏が先か卵が先か」ってのは、要は(悪い意味で)ポジティブフィードバックみたいなものがかかっている状態で、ほっておくとその状態から抜けれないわけで。

「供給の側だけ増やして、需要が変わらないからニートを量産」みたいな政策が多い中、ちゃんと需要の側を増やそうとしてるのもいいと思う。

↑大学院強化政策で高学歴ニートが多発してるのは有名だけと、他には例えば、ロースクールなんかも供給過多を生んでて今、弁護士業界かなりやばそうらしいし。

ただし、この女性研究者を増やすという方針で気をつけなければならないのは、(ジェンダー上の)男性として女性研究者を雇用しても何の意味もないという点にある。男としての女性研究者が増えても、一般の女子学生の良いロールモデルになりえない。なぜならば、それは単に女性を捨てなければ研究者になれないという事実を示すだけで、女性を捨てたくない女子学生にとってはネガティブなメッセージを発するだけになってしまう。

で、問題はこっちですよね。

今の日本だと、「女性も働く」と「家庭に誰も残らない」が同義語みたいなもので。女性側が「女性であることを捨てなくていい」だけじゃなくて、男性側の意識も動かないとダメな気がする。