HD DVD 敗戦色濃厚

ちょっと話題としては遅いけど、HD DVD 敗戦色濃厚ってのに関して。

まあ、そもそも、今、光メディアの時代が終わって、HDD、シリコンメディア、ネットワーク配信にシェアをごっそり奪われそうな気配がそろそろ強くなってきたんで、どっちが勝とうと別にどうでもいい話なんですけど。

それは置いといて、今ここで触れときたいのは、結局、MicrosoftIntelHD DVD 支持がなければもっと早い段階で決着付いて、消費者の混乱ももっと少なかったわけですよね。一番業が深いのは MS よなぁ。

MicrosoftHD DVD 支持の理由は、結局のところ、「自社の技術である HDiVC-1 を積極的に採用してくれた HD DVD 陣営を応援しますよ」ってことなんでしょうけど。他に、「HD DVD の方が生産が容易でメディア・再生ハード共に低コスト(になりうる)」とかを理由に挙げてますけど、そんなの完全に建前ですよね、見てる感じでは。

VC-1 は BD 側も「デコーダは対応必須」となってますけど、実際流通してる映像は大半 MPEG2 で記録されてるとか。この点に関しては確かに「いまだに MPEG2?」って思いますけど、デコーダVC-1 に対応してるんなら別にそこまで気にすることでもないのかも。

HDi は、HTML+JavaScript+SMILE 使ったインタラクティブ機能仕様らしいですけど、BD 側はインタラクティブ機能には Java ベースの仕様を策定。これはどっちも微妙・・・。こういう RIA 的な技術は今、仕様乱立・覇者争い真っ只中ですし。

正直、この2点を積極的に採用してくれたからという理由では、HD DVD 支持を正統化できないかなぁ。義理なのか意地なのかか、固執して失敗した気が。