実はゲーム業界だけの話ではなく

XBOX とかソフトウェア開発の産業革命の話をしたついでに、もう1つ与太話を。

Sony が「PS3は単なるゲーム機ではない」とか「ゲーム機を越えたメディアハブとなる」とか主張するように、マイクロソフトにとっても XBOX というのは、ゲーム業界への参入というだけでなく、情報家電分野への進出の足がかりでもあります。

家電がどんどん高機能化している昨今、ゲーム機ってのが PC 並みに表現力豊かな組み込み機器ということで、ゲーム開発のノウハウが今後、情報家電開発に生かされていく。PS3XBOX 360 もそういう状況を見越して作られていると。

で、現在、パソコン市場でほぼ独占状態にある Windows が、今後はありとあらゆる家電の中枢に位置する、あるいは、あらゆる家電に搭載される時代がくるかもしれないという状況。もちろん、Google の Andoroid とか、対抗勢力はあるんで、必ずしもその時代が来るとも限りませんが。何にしても、日本の家電メーカーは MS の家電進出に対して警戒心を強めているはずです。

家電に Windows が載る時代が来ると、上の日記に書いたような「ソフトウェア開発の産業革命」が家電などの組み込み開発の分野でも起きそうで、日本が強いといわれる組み込み開発のノウハウが、手仕事のごとく、大した価値ではなくなってしまうかもしれない。その状況を打破するには、日本でも機械工業化=お手軽開発環境の整備を行っていかないといけないんじゃないかと思います。

松下がやってる UniPhier なんかがいいお手本だと思います。これも、グラフィック周りにスクエニの SEAD Engine 使ったりして、ゲーム機の表現力を家電に取り込もうとしています。