数学の必要性

今日、ちょっとリンクをたどってるうちに見かけた言葉↓。

生きていく中で数学は特に必要ないと思う。(よっぽど理系の職でないかぎり)

まあ、この言葉を発してた人は、苦手な勉強が嫌になって、逃げ口上としてぼそっとつぶやいちゃっただけっぽいですけど。
でも、例えば、親戚の子とかに上記のセリフを言われたとかそういうシチュエーションを思い浮かべたとき、どう答えるべきだろうとちょっと悩む。

個人的には、できるといろいろ有利なのは確かだと思うんですよ。自分は理系の職に就いてて、相当に数学を役立ててますし。一般に日本で“文系”というくくりに入ってる分野でも、統計学とか、数学の知識が必須なところも多いですし。その他多くの職でも、学校で習うような数学は必要ないにしても、論理的な思考能力ってのはどこ行ったって役に立つし。それに、自分の専門以外の+αを持ってる人間ってのは重宝されるんで、たとえ高度な数学を全く必要としない職に就いたってそういう知識は無駄にはならない。

ただ、こういうのって“苦労なくできる人間の意見”なのかも、とも思うわけです。自分なんかは、数学は仕事上使うものであると同時に趣味みたいなもんで、もう日本語の読み書きと同じ感覚で数式扱えるわけですよ。そういう人間は、まずそもそも、必要かどうかなんて悩みは抱かない。必要性低くたって、息吸うかのごとく自然にできるんだから、とりあえずやっといて損はないだろってな感覚。

苦手な人ほど言うわけですよね、「特に必要ないんじゃない?」って。苦手なものを、多大な労力かけてまでやる意味があるの?って。「その苦労をすることに意味がある」とか「あきらめない姿勢が大事だ」とか言い聞かせることもできるけど、そうなってくると「数学の必要性」ってのとは関係ない話になりますしね。

「必要とされる職も多い。将来の選択肢の幅を広げるために学んでおけ。できる人間は選べるけど、できない人間には選択肢がない。」とでも言っておくしかないのかなぁ。